代表理事メッセージ

◎代表理事インタビュー

2011年から鹿児島県中小企業家同友会の代表理事を務める青木英一郎氏。「会員企業の発展が第一」をスローガンに掲げ、会の先頭に立って引っ張る熱き心を持った中小企業経営者です。
その青木代表理事に同友会の『良い会社』『良い経営者』『良い経営環境づくり』の3つの目的達成に向けた決意を語っていただきました。

-御社の創業はいつですか?

私は、昭和42年に高校を卒業後、大阪の土建業者に就職しました。しかし、約1年間の現場生活で身体を壊し、鹿児島の病院に入院しているときに叔父がやってきて、「水道屋を始めたいので手伝ってくれ」と言われたのが創業のキッカケです。
叔父は根っからの職人で営業は19歳の私が担うことになりました。高校の先輩のつてを頼っての営業と当時の建設ラッシュのお蔭で、事業は不思議なくらい順調に伸びていきました。

【公私混同が会社の危機を招く】

-青木さんと同友会の出会いは?

事業が順調に行ったことで、社員も増え経営も安定してきましたが、それにつれ私の公私混同が目立つようになりました。お恥ずかしい話ですが、会社の経費で高価なヨットを買い、福利厚生費でゴルフと海外旅行は日常茶飯事でした。
そんなある日、幹部社員が職人を3~4人連れて辞めていきました。それでも私は、辞めた原因を社員のせいにしていました。

ちょうどその頃です。同友会と出会ったのは…。同友会に入った理由は、社員教育をする場が欲しくてと言うのが本当の理由です。

-同友会ではどんな勉強をはじめたのですか?

「社員を“教育”することが大事なんだ!」そう思って入会した私は、その考えが間違いであることにやがて気がつきました。同友会に入ってみると皆さんが真剣に経営のことを考え、社員と共に成長していこうという姿勢で熱心に勉強しているのです。

そこで、今度は私自身の考えをまとめることが先ではないかと思い、経営指針作成セミナーに参加しました。ところがそうそう簡単に事が運ぶものではありません。

ちょうどその頃から公共工事、住宅着工件数が激減し大きな影響を受けるようになったのです。そんな矢先、「新規事業をやらないか」という話が舞い込んできました。「これは渡りに船」とばかりに飛びつきました。結果、多くの資金を注ぎ込んだものの大失敗。畑違いということもあったのでしょうが、自分の見通しの甘さ、社長としての信念のなさを痛感しました。
でも、そんな時も温かく見守ってくれたのが同友会の仲間でした。

【本物の経営指針書づくりへ】

-どうやって危機を克服されたのですか?

当社は、新規事業の失敗で屋台骨を揺るがす事態になったのですが、コストカットなどをやったことで何とか持ちこたえることができました。私が前回作った経営指針書はある意味、借り物だったと思います。再度、本物の経営指針書を作ろうと思い立ち、Co2削減のための環境マネージメントシステムの導入や同友会式の社員を巻き込んだグループ討論、整理整頓の5S運動、それに顧客満足運動の展開などを推進してきました。こうしたことで、全社員が積極的な行動をとり始めたのです。

【社長の想いと社員の思いを一致させる】

-同友会の神髄って何でしょう?

経営指針の成文化と社内全体への浸透に力を入れていることに尽きるのではないでしょうか。同友会は「社員と共に育つ」ことを提唱していますが、経営指針を作ったあといかに社内に浸透させていくかが重要です。いわゆる絵に描いた餅に終わらせないことです。社長が自分の思いだけで経営指針書をつくるのではなく、社員の思いも十分に汲みベクトルを合わせることが重要です。労使が共通の目標に向かって共に手を取り合う。これこそが同友会の真骨頂だと思います。

【経営者の頼りになる学びの会】

-同友会が他の経済団体と異なる部分はどこでしょうか?

「経営者自身の学びの場」である、ということです。私も様々な会に所属していますが、経営者の中には「今さら何を勉強するのだ」と言われる方もあります。しかし、世の中は刻一刻変化しています。経営者自身が異なる価値観を持った人やまったく異業種の方と交流し、新たな気づきを得ない限りその変化に適応できないはずです。

「他人を変える前にまず自分自身が変われ」という言葉があります。それほど他人はこちらの思い通りにはいかないものです。そこで自分を変えればいいのですが、これもまたわかっちゃいるけど難しいのが現実です。そんな頑固な自分を変えてくれるのは同じ経営者仲間しかいません。

同友会は、どんなに大きな企業であろうと小さな企業であろうと一切差別するようなことはしません。すべての会員が平等なのです。だからこそたくさんの気づきを得られる場を提供できます。同友会のもう一つの大きな特徴といえば、

“双方向の学び”

だということです。

講演会などのように一方的に話を聞いて終わり、ではないのです。話(体験報告が主です)を聞いた後グループ討論が始まります。同じ話を聞いても人によって受け止め方は千差万別、また、グループで1つのテーマでかんかんがくがく議論をします。その中で思いもかけないヒントが見つかったり、自分とは全く違った価値観を持つ人との出会いが新しい気づきにまたつながるのです。

本気で学びたい、本気で企業を変革したい、そうお考えの方はぜひ中小企業家同友会にお出で下さい。

【地域で雇用を生み人を育て地域を活性化する】

-今後、同友会で特に力を入れていかれる部分はどこでしょうか?

雇用の創出です。これまで鹿児島は人材流失県と呼ばれ、せっかくいい人材を育てても都会へ流れて行ってしまうと現実がありました。これは鹿児島にとっても大きな損失です。なぜなら雇用は「消費」を生むからです。

地域の若者を地域で採用し、人材教育を施し戦力化し、経営指針を確立して企業を発展させ、さらに多くの雇用を創出していく。この循環の仕組みの中心にいるのが「中小企業」です。これから中小企業の役割はどんどん大きくなります。この考え方を具象化したのが「中小企業憲章」ですが、地域の主役として地域をリードしていくためにも、中小企業がもっともっと発展していかなければなりません。

さあ、あなたも自社の発展と地域の発展に向けて同友会で一緒に学びましょう。

代表理事 青木英一郎プロフィール

アイテック株式会社 代表取締役
昭和23年(1948年)10月 鹿児島県鹿児島市生まれ
鹿児島県空調衛生工事業協会会長ほか鹿児島市管工事協同組合理事長など数多くの役職を務める
趣味は鉄道模型収集とローカル線を使った旅行(文字通りの鉄ちゃん)

アイテック株式会社概要

所在地:鹿児島市吉野町鹿児島市吉野町2530
TEL:099-243-6883
給排水・衛生設備工事、上下水道、空調工事、浄化槽工事などの総合設備業

鹿児島県中小企業家同友会「お問い合わせ」